MXナイロンを用い、塩素系漂白剤の保管性に優れるPETボトルを開発 ~第59回全日本包装技術研究大会にて「優秀発表」に選出~

2022年5月13日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、ガスバリア性と耐薬品性に優れる当社製品のポリアミド樹脂「MXナイロン」を用い、塩素系漂白剤の保管性に優れたPETボトル(写真1)を開発しました。

 近年、プラスチック使用量削減等の持続可能な容器包装が世界的に求められる中、塩素系漂白剤ボトルの材質をHDPE(高密度ポリエチレン)からPETへの切り替えを検討する動きがあります。
 PETはHDPEと比較して耐塩素系漂白剤性(耐アルカリ性)が低く、これまで、塩素系漂白剤をPETボトルに充填保管すると短期間で割れが発生することが課題となっていました。
 今回開発したMXナイロンを配合したPETボトルは、割れの発生を長期間にわたり軽減でき、ボトルの薄肉化と軽量化による環境負荷低減が期待される持続可能な容器包装です。

写真1. 開発した塩素系漂白剤の保管性に優れるPETボトル

 当社はMXナイロンの優れたガスバリア性と耐薬品性を活かした用途開拓を続け、従来にない様々な内容物へのPETボトルの応用にむけ、今後も検討してまいります。
 本開発の内容は、第59 回全日本包装技術研究大会(開催日:2021年12月2日、3日)における「塩素系漂白剤の保管性に優れるPETボトルの開発(発表者:中村 仁)」にて発表し、「優秀発表」に選出されました。

【MXナイロンの製品ウェブサイト】https://www.mgc.co.jp/products/ac/nmxd6/
【MXナイロンの特設ウェブサイト】https://mx-nylon.mgc.co.jp/ja/

■全日本包装技術研究大会について
 全日本包装技術研究大会は、「公益社団法人 日本包装技術協会」が経済産業省・国土交通省・防衛省などの後援を受け開催する研究発表会です。包装技術の研鑽と交流を目的とし、1963 年より毎年開催されています。「優秀発表」に選出された本発表の詳細は、同協会機関誌「包装技術(2022年5月号)」に掲載されます。

【日本包装技術協会のウェブサイト】https://www.jpi.or.jp/index.html

以 上

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三菱ガス化学株式会社
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