クロルピクリンの使用方法

作業の流れ

作業の流れ:1

作業の流れ:2

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処理作業の前に

全面マルチ処理法

マルチ畦内処理法

処理作業の後は

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上手な使い方

上手な使い方:1

  1. 1. 使用前

    ・吸収缶(活性炭入り)付き防護マスク、保護眼鏡、ゴム手袋等保護具をつけて作業を行なってください。

  2. 2. 畑の準備

    ・前作の茎葉や根等(特に病害虫に侵されたもの)はできるだけ取り除いてください。
    ⇒これだけで効果がアップすることもあります。
    原因は、クロルピクリンが作物の残渣の中に届かないため、
    残渣の中の病原菌を殺菌できず、
    次作の病原になるかのうせいがあるためです。

    ・畑はなるべく深く耕し、大きな土塊がないよう土をよく砕いてください。
    ⇒根の張る範囲をよく耕し、注入したクロルピクリンのガスが行き渡るようにしてください。
    ⇒大きな土の塊は中心部までクロルピクリンガスが届かず、殺菌しきれない場合があるので土はよく砕いてください。

    ・土の水分は、土を握ってはなすと割れ目ができる程度が適正です。
    ⇒土が乾きすぎていると、クロルピクリンガスが消毒で働く前に抜けてしまい、十分な効果が発揮できません。
    ⇒土壌水分が多すぎると、水分で固められた土の塊の中までクロルピクリンガスが届かず、消毒できない部分ができてしまいます。

    ・消石灰等アルカリ性肥料を施用する場合は、クロルピクリン剤注入の10日以上前に施用するか、クロルピクリンのガス抜きをしてから施用するか、してください。

上手な使い方:2

  1. 3. 注入

    ・整地後、土が落ちついてから薬剤を注入します。
    ⇒ 土が落ち着く前にクロルピクリン剤を注入すると、ガスの抜けが良すぎて十分消毒できないことがあります。

    ・注入
    i)床土・堆肥に処理する場合:床土・堆肥を30cmの高さに積み、30cm×30cmの間隔で深さ約15cmの位置に、登録記載の所定量を注入し、直ちに覆土する。
    更に床土・堆肥を30cmの高さに積みこれを繰り返し、最後にポリエチレン、ビニールなどで被覆し、7日以上おく。
    ⅱ)圃場に処理する場合:30cm×30cmの間隔で深さ約15cmの位置に、登録記載の所定量を注入し、直ちに覆土し、ポリエチレン、ビニールなどで被覆する。
    ⅲ)全面処理で、1穴当り注入量2~3mlのばあい、10a当り20~30ℓとなる。

    ・トラクターけん引型、テーラーけん引型、あるいは一体型の土壌消毒機を使うことにより、簡便に効率的に施用できます。

  2. 4. 被覆

    ・安全性と効果が高まるよう、薬剤を注入後、ただちにポリエチレン等で地表面を必ず被覆してください。

    ・注入と被覆を同時に行うことができる消毒機もあります。

    ・薬剤は速やかに土中でガス化・拡張し、効果を発揮します。

    ・土の水分は、土を握ってはなすと割れ目ができる程度が適正です。

    ・一定期間そのままで放置します。

●地温ごとの標準的なくん蒸期間

平均地温 くん蒸期間
25 ~ 30℃ 約10日
15 ~ 25℃ 10 ~ 15日
10 ~ 15℃ 15 ~ 20日
7 ~ 10℃ 20 ~ 30日

上手な使い方:3

  1. 5. 定植(播種)

    ・ガスがなくなったあとで植え付けますが、念のため植え付けの前に2~3か所を掘って、薬剤の臭いがないことを確認してから植え付けてください。

    ・臭いが残っている場合はさらに放置してから植え付けてください。

    ・一定期間経過してもガスが抜けない場合には、耕起して強制的にガス抜きを行なってください。

  2. *消毒後の注意

    ・消毒済みの畑には、他から病原菌等を持ち込まないようにすることが大切です。

    ・汚染土で使った農機具等はよく洗うなどして、病原菌をつけたまま畑に持ち込まないようにしてください。

    ・降雨などで病原菌が他から流れ込まないようにして、畑の排水をよくしてください。

    ・苗は無病で健全なものを植え付けてください。

クロルピクリンの空き缶処理方法

クロルピクリンの空き缶処理方法 :1

クロルピクリンの空き缶を処理することなく搬入すると、思わぬ事故を起こす原因となることがあります。
缶の残液、残臭処理をきちんと行なってください。

お願い
* 缶の中のクロルピクリンはできる限り使い切ってください。
* 缶の側壁面にわずかに残った液は下記の手順で処理し、空き缶は完全に臭気を抜いてください。

1. 残液処理
  1. (1)

    周囲に影響を及ぼさない場所(畑の一角)に、小さな窪みを作り、缶の口栓をはずし、窪みの中に収まるよう缶をひっくり返し倒立させます。

  2. (2)

    缶が倒れないよう、土寄せをしてください。
    この時、缶の中の残液が出やすくなるよう、栓を開けた部分をわずかに下向きに傾かせてください。
    [1~2日で缶の残液はなくなります]

クロルピクリンの空き缶処理方法:2

2. 残臭処理
  1. (1)

    そのまま缶を倒立させておくと、中の臭気は徐々に抜けていきます。
    [ほぼ1か月で臭気は抜けます]

  2. (2)

    1か月後、缶を再度ひっくり返して上向きにし、臭いを確認します。
    臭いが残っていればそのまま1週間静置し、完全に臭いがなくなるのを待ちます。

◎短期間で確実に臭気を抜く方法
  1. (1)

    口栓を開け、缶の底面に3,4か所、穴を開けます。

  2. (2)

    周囲に影響のない場所に、缶を横倒しにし、風通しがよくなるようにします。缶が風で転がらないように、2~3缶をロープ等で束ねます。
    [およそ3日で臭いは抜けます]

3. 回収

臭いが完全に抜けたことを確認して、圃場から回収します。
空き缶は、産業廃棄物として産業廃棄物処理業者に処理を依頼してください。

その他の処理機械

土壌消毒機械一覧
メーカー 対応形式 概要 条数 所要時間(分/10a)
丸山製作所 手動 手持式、3リットルタンク 1条 180〜240
共立
みのる産業 手動 背負式、10リットルタンク 1条 180〜240
丸山製作所 自走式 平行打込、モーター駆動、プランジャーポンプ 2条 40〜60
丸山製作所 自走式 チドリ(間欠)注入、モーター駆動、ダイヤフラムポンプ 2条 45〜55
みのる産業
丸山製作所 管理機用 管理機用1条土壌消毒機間欠注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動・ダイヤフラムポンプ 1条 70〜90
みのる産業
アグリテクノサーチ
共立
アグリテクノサーチ 管理機用 管理機用マルチ同時1条土壌消毒機間欠注入、鎮圧ローラー駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ
アグリテクノサーチ・動作動画
1条
アグリアタッチ研究所 管理機用/トラクター用 管理機用/トラクター用・高うね/小うね・マルチ同時・1条/2条/3条土壌消毒機高うね/小うね立マルチと同時に土壌消毒液を注入間欠注入、モーター駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ 1条/2条/3条
アグリアタッチ研究所 トラクター用 トラクター用・平高うね/平うね・マルチ同時・ 2条/3条/4条/5条/6条土壌消毒機平高うね/平うね立マルチと同時に土壌消毒液を注入間欠注入、モーター駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ 2条/3条/4条/5条/6条
丸山製作所 管理機用 管理機用2条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動・ダイヤフラムポンプ
アグリテクノサーチ・動作動画
2条 40〜50
みのる産業
アグリテクノサーチ
共立
アグリテクノサーチ 管理機用 管理機用マルチ同時2条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動ダイヤフラムポンプ、同時マルチ
アグリテクノサーチ・動作動画
2条 40〜50
みのる産業 管理機用 管理機用3条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー駆動、ダイヤフラムポンプ 3条 30
丸山製作所 トラクター用 トラクター用4条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動・ダイヤフラムポン 4条 25
みのる産業
共立
共立 トラクター用 トラクター用5条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動・ダイヤフラムポン 5条
アグリテクノサーチ トラクター用 トラクター用マルチ同時5条土壌消毒機チドリ注入、モーター駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ 5条
アグリテクノサーチ トラクター用 トラクター用マルチ同時4条/6条土壌消毒機チドリ注入、接地輪駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ
アグリテクノサーチ・動作動画
4条/6条
アグリテクノサーチ トラクター用 トラクター用4条/6条土壌消毒機チドリ注入、モーター駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ
アグリテクノサーチ・動作動画
4条/6条
みのる産業 トラクター用 トラクター用6条土壌消毒機チドリ注入、鎮圧ローラー(接地輪)駆動ダイヤフラムポンプみのる産業:4条用+2条用横連結 6条 20
共立
アグリテクノサーチ トラクター用 トラクター用マルチ同時6条土壌消毒機チドリ注入、モーター駆動・ダイヤフラムポンプ、同時マルチ
アグリテクノサーチ・動作動画
6条
みのる産業 トラクター牽引 トラクター用マルチ同時8条土壌消毒機チドリ注入、モーター駆動、ダイヤフラムポンプ、同時マルチセット 8条 11
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