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北米の健康・農業関連事業の研究開発拠点を拡充

2016年04月15日

住友化学は、健康・農業関連事業における北米の研究開発拠点を拡充し、その機能を強化することといたしました。

住友化学は、100%子会社であるベーラントU.S.A.社ならびに、同社の100%子会社であるベーラント・バイオサイエンス社(以下、「VBC社」)の研究開発拠点を以下の通り移設・新設することで、それぞれの機能を一層強化し、化学農薬、バイオラショナルの二つの技術をベースにした、ユニークで革新的なソリューションの提供に向けた研究開発を加速させます。

住友化学は、日本、米国、フランスに農薬の研究開発拠点を有しており、新たな有効成分の継続的な創出に取り組んでいます。このたびの北米研究開発拠点の移設・新設のほか、世界最大の農薬市場であるブラジルでの研究開発拠点や、日本での研究棟の新設なども進めており、今後も、健康・農業関連事業のグローバルな研究・開発体制を強化してまいります。

1.VBC社の研究所移設

VBC社は、既存研究所を移転し、同じくイリノイ州に「バイオラショナルリサーチセンター」を建設します。

VBC社は、住友化学がアボット・ラボラトリーズ社からの事業買収により設立し、微生物農薬、植物生長調整剤等におけるリーディングカンパニーとして、世界90カ国以上で事業を展開しています。「バイオラショナルリサーチセンター」は、VBC社本社の近接地に建設予定で、これまで以上にマーケティング・販売と研究の一体化を進めます。住友化学は、同拠点を健康・農業関連事業部門のグローバルな研究開発拠点と位置付け、日本の健康・農業関連事業研究所とも密接な連携を進め、バイオラショナル分野の研究開発を強化します。

2.ベーラントU.S.A.社の圃場新設

ベーラントU.S.A.社は、現有する南部ミシシッピー州の圃場に加えて、中西部イリノイ州に新圃場「中西部農業研究センター」を開設します。試験の内部化や、より現場に近い農業環境での試験が可能になることによって製品開発を加速し、また、今後の研究開発のフロンティアとなる根圏(作物の根の周り)に関する病害虫防除や、養分吸収、土壌環境制御など、多面的・総合的な研究開発を進めます。

  • 住友化学グループでは、天然物由来などの微生物農薬、植物生長調整剤、微生物農業資材等や、それらを用いて作物を病害虫から保護したり、作物の品質や収量を向上させたりするソリューションを「バイオラショナル」と定義しています。

VBC社の概要

会社名 Valent BioSciences Corporation
所在地 米国イリノイ州リバティーヴィル
設立 2000年1月
社長 Andrew Lee(アンドリュー リー)
事業内容 バイオラショナルの研究・開発・製造・販売
持株比率 ベーラントU.S.A.社100%
(ベーラントU.S.A.社は、住友化学の100%子会社)

バイオラショナルリサーチセンターの概要

名称 Biorational Research Center
所在地 米国イリノイ州リバティーヴィル
規模 約5,600m2(必要に応じて拡張可能)
開所予定 2017年度

ベーラントU.S.A.社の概要

会社名 Valent U.S.A. Corporation
所在地 米国カリフォルニア州ウォルナットクリーク
設立 1988年4月
社長 Andrew Lee(アンドリュー リー)
事業内容 農薬の研究・開発・製造・販売
持株比率 住友化学100%

中西部圃場の概要

名称 Mid-West Agricultural Research Center
所在地 米国イリノイ州シャンペイン
規模 最大約50ヘクタール(温室、事務所スペースを含む)
開所予定 2016年度に開所し、段階的に拡張

以上

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